勉強とゲームの両立② スマホ編

前回の記事で、ゲームと勉強を満足いく形で両立させるのは多くの人には無理だと書いた。勉強量を増やす必要があり、ゲームがその妨げになっているなら、ゲームを売ってしまったり、せめて段ボールに入れて祖父母の家に送ったりして、物理的距離を取るしかない。中毒になっているとそれからしばらくつらいけれど、段々気持ちが落ちついてきて勉強量が増えてくる。

 

だが最近は、ゲーム機がなくてもスマホでゲームをすることができる。スマホがないと暮らしに支障が出てしまうから、手放すことは難しい。

また、たとえスマホでゲームをしなくても、(自分あるいは子供が)スマホの動画やSNSで時間を浪費してしまい、悩んでいる人も多いだろう。

そういう時どうすればいいか?

以下に三種類の方法を示したいと思う。

 

(1)スマホを家に置いて外で勉強する

これが最もスタンダードな方法で、受験で成功する生徒の多くは、実のところ早い段階からこれを実行している。高校受験生は塾にこもり、大学受験生は学校や塾やカフェなどを転々として勉強する。そして夜遅くに家に帰ってからスマホを扱うわけだが、疲れているのであまり時間を浪費せずに寝てしまう。

僕の生徒の中には「勉強中に音楽を聴くからスマホは必要」と言う人も多かったが、彼らにはウォークマンを持ち歩くことを勧めている。そんなに高くないし、リスニングの勉強もしやすくなり、生徒からは「思った以上に使える」と好評である。シンプルなツールというのは、一台持っておくと便利なことが多いのだ。

ただし今は外に出られないので、一時的にこの方法は使えない。今年度は今後どうなるかわからないので、家の中でもスマホと物理的距離を置けるようにしておく必要がありそうだ。

 

(2)リビングにスマホ置き場を作る

中高生になると自分の部屋で勉強することが多いが、スマホ(自分用パソコンがあればそれも)をリビングに置き、夜11時以降は自分の部屋に持ちこんで良いが、それ以外の時間にスマホを扱うならリビング内で、というルールを徹底する。

ただ、これは家族の協力と監視の目が必要だし、家族仲がいまいちだと実践が難しいという欠点もある。

 

(3)「キッチンセーフ」を買う 

 自分で決めた時間が来るまで中に入れたものを取りだせないこの道具、わりと高いのだが、安いと壊して中のものを取りだしてしまうから、これくらいの値の方がいい。

僕は普段(1)を実践することが多いのだが、今の自粛期間はこのツール(夜に家でデスクワークをする時のために以前から持っていた)が大活躍している。

自分で決めた時間になるとウィーンと音がして中のものを取りだせるようになり、そこからしばらくスマホで気分転換するわけだが、自分へのごほうびみたいな感じがして気持ちいい。

 

スマホで時間を浪費してしまう生徒に対し、僕が勧めている方法は上の三種類だ。

参考になれば幸いである。

また、この記事を読んでくださった方で、もし他にお勧めの方法を知っていたら、ぜひ教えてください。